【世界屈指の紅茶文化圏はドイツにあり】コーヒーやビールの国でありながら紅茶文化を発展させたオストフリースラント地方

紅茶の文化

こんばんは。紅茶ホビットです。

最近お茶を飲むのはもちろん毎日のことなんですが、水を飲むようにすることも気にするようになりました。

お茶を飲みすぎると手洗いが多くなるんですが、余分に水分が抜けるような気がしているんです。

なので、お茶の量は少し減らして水を飲むようにしてるんです。

どこかで読んだんですが、水分量をしっかりとると疲れにくくなるというのを見たので、夏の疲れやすい時なのでちょっとでも疲れをへらせたらなとおもいまして。

効果があるかどうかはわかりませんが、茶葉の減る量が減速したので年内ストック茶葉はもつかもという兆しが少し出てきました。

先日ヨーロッパに紅茶を伝えそれを広めたのはオランダだという記事をアップしましたが、その例にもれずドイツにも紅茶文化は伝わったのですが、ビールやコーヒーの嗜好品の方が根強く紅茶文化は広く定着することはありませんでした。

しかし、ドイツの中でも北ドイツはオランダに隣接するオストフリースラント地方では、人口のひとりあたりの紅茶の消費量はダントツ世界一位らしいのです。

その量はなんと年間300Lに値し、紅茶の国といわれるイギリスですら200L見満たないといわれているので驚きです。

なぜドイツの中でもこのオストフリースラント地方だけが紅茶文化圏になったかというと、もちろんオランダに隣接していたという地理的な面や、コーヒーを自宅でばいせんしていたということもあり、しかもコーヒーより紅茶が安価で手に入るという条件が重なったことから、この地域では紅茶が広く日常に浸透していったんですね。

19世紀に入ってからは、この地方特有のブレンドティー「オストフリーゼンテー」も誕生しています。

アッサムやセイロンジャワ、スマトラといった味わいのしっかり出る産地の茶葉をブレンドしているようです。

ちなみにドイツ語では紅茶は「テー(Tee)」です。

オストフリーラント地方ならではの紅茶の淹れ方もあって、用意するものは紅茶の茶葉と「クルンチェ」という氷砂糖か、「カンディス」というフレーバーシロップ漬け氷砂糖に生クリームの3つが基本で、お茶も基本的にポットサービスで保温のためのポットウォーマー付きという手厚いサーヴが受けられます。

お茶の楽しみ方が独特で、簡単に順を追うと

  1. 紅茶を蒸らす。もちろんオストフリーゼンテーで。
  2. カップにクルンチェかカンディスをいれ紅茶を注ぐ。クルンチェ達がパチパチ音をたてるのを楽しむ。
  3. 生クリームをそっと注いで浮かんでくる雲のような薔薇のような模様を楽しむ。この文様をヴュルクイェ(雲)という。

この工程を経て紅茶を淹れるのだが、決してカップの中の紅茶を混ぜてはいけません。

冷たい生クリーム、熱く濃いい紅茶、カップの底のクルンチェ達がゆっくりと溶け甘さを感じ、それが全体的に混ざり合う味わいをじっくり楽しむのがオストフリースラン流の楽しみ方なんです。

一口ごとにより甘く、よりクリーミーになっていくその過程が大事なんですね。

このオストフリースラントの紅茶文化は2016年にユネスコの無形文化遺産にも認定されているんです。

世界中でも類を見ないこの優雅な飲み方なら納得ですね。

オストフリーゼンテーを手に入れられなかったらアッサムなんかのしっかり出る紅茶で問題なくできるので、皆さんも是非優雅なオストフリースラント流の紅茶はいかがですか。

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