こんばんは。紅茶ホビットです。
Covid-19の新規感染者が驚くべき勢いで増えてきていますね。
気が付いたら東京が2000人超えているのにびっくりだし、時短要請を出すレベルだっていうんですね。
現状もう時短要請するとは思えませんが、ひどくなったら一応するんでしょうかね。
日本文化で特徴的なものに海外から得た文化を日本独自に発展させて、日本人好みのテイストに変換していくということがあります。
紅茶の文化もその日本化の影響が多かれ少なかれあり、様々な紅茶メニューとして立ち上げられています。
世界の文化には全くないものが日本のビジネス産業によって、世界で人気のもののように広がり、消費者も日本独自のものとは知らずにそれが世界のトレンドだと思って購入してしまうのが日本文化の一面です。
今日はそんな日本のビジネス文化が生んだ紅茶メニューを見ていこうと思います。
日本独自のミルクティーの先駆け
もうご存知のかたも少なくないとは思うのですが、日本でしか意味が通じないミルクティーの差異たるものが「ロイヤルミルクティー」です。
ロイヤルミルクティーの極一般的な意味合いとしては、鍋で沸騰した湯に茶葉を入れて蒸らし、牛乳を入れてさらに温めてコクを出したもというのがそれにあたるんですが、いうなれば「チャイ」のことなんですよね。
ロンドンティールーム様のホームページに元祖のロイヤルミルクティーは我々が出したとのようなことが書いてあるので、もしお時間のある方がいらっしゃったら是非一度見てみてください。
して、ここでいう「チャイ」はまさに煮だしミルクティーのことで、世間一般的に想像されるチャイとは区別しています。
チャイとマサラチャイの違いは
以前チャイを取り上げた記事もあるのですが、「チャイ」とは通常茶葉と水と牛乳を煮込んで作るものです。
「マサラチャイ」とはその「チャイ」を作るときにカルダモンやシナモンなどの数種類のスパイスを加えて煮込んだものを言います。
皆さんがよく口にしているチャイは正確に言うと「マサラチャイ」に当たるものなんですね。
「マサラ」がスパイスに当たる言葉なのでそう覚えておくと違いが分かりやすくなると思います。
なので喫茶メニューにあるロイヤルミルクティーは正確に言うと「チャイ」なんですよね。
コーヒーを模範した紅茶メニュー
そしてミルクティーのヴァリエーションを増やすために日本の専門店様が独自に考え出したのが、コーヒーメニューを模範した「ティーオレ」や「ティーラテ」といったメニューです。
コーヒーのメニューを紅茶に変更するだけというのであれば、紅茶と牛乳を1:1の割合で合わせたらティーオレになるし、濃縮紅茶にフォームドミルクを注げばティーラテになるわけです。
味わいの濃さは飲む人にもよりますが、エスプレッソと同じような濃さにすることを考えると、紅茶の濃縮具合は3~4倍くらいの渋さになるんじゃないでしょうか。
実際そこまでの濃縮で作ると渋くて飲めない人ばかりになってしまうでしょうから、せいぜい2倍濃縮を使うんでしょうかね。
今のところカプチーノの模倣メニューが出ていないですが、そのうちテプチーノなんか出てきそうですね。
余談ですが、カフェラテとカプチーノの違いって、フォームドミルクの割合が違うんですけど、カフェラテの方がフォームが少なく、カプチーノの方がフォームが多いんです。
なのでテプチーノを作ってくださる方がいらっしゃったら、是非液体少な目フォーム多めで開発してください。
まとめ
日本の海外文化を日本人向けに改良していくビジネス魂には頭が下がりますが、もうミルクティーの派生メニューというよりは別のものになりかねないですね。
新しく開発されるメニューがあってもやはり定着しているとは感じられないのも現実で、アレンジメニューとしてあるんだけど自分でやるかといわれると手間がかかるから、フツーのミルクティーで十分だよねというのが現状なんでしょうか。
目新しいものが発展しにくい土壌なんですかね。
個人的には伝統というか、王道が一番だと思っているので、好みの分かれるところではあるかと思います。
是非皆さんも日本の文化が作ったミルクティーたちを試してみてください。
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