こんばんは。紅茶ホビットです。
快晴の夏は気温もグンと上がりましたね。
風があったおかげで幾分暑さが和らいだ気もします。
夜に熱が下がらないのが気になりますけどね。
さて、この暑い最中ですが各専門店様から夏摘みダージリンがじわじわと発売されているようです。
紅茶の中でも特にダージリンは香りの表現が様々で、一つ一つあらわされている香りというのは違います。
今日は香りの表現について考察してみようと思います。
フルーティーとフラワリー
紅茶の香りを表現するにあたり、大分類的にカテゴリー分けされるのが、フルーティーさとフラワリーさです。
この違いが出てくるのには当てはまるかどうか微妙なのですが、チャイナ種とクローナル種で傾向に違いが出てきがちです。
主にチャイナ種ではしっかりとした味わいにフルーティーな香りのものか比較的多く、対照的にクローナル種では軽やかな味わいにフラワリーなものが目立ちます。
一概にこうだという決定的に断言できないのが、それぞれの茶葉は複雑な香りが入り乱れていて、花のようなちょっと青い香りの中に果実香もふわっと醸し出すような、色々な表情を見せる茶葉が結構あるからなんです。
そうかというと百合や石楠花のような花の香りが前面に出てくるようなクローナル種全開の香りを広げるものもあったり、フルーツの香りが入り乱れるような色々な甘い香りを感じさせるような茶葉もあります。
特にハイクオリティーで高価な茶葉になってくると、その香りは複雑すぎてシンプルに表現されることは稀ですね。
どちらかというとフルーティーとか、フラワリーというように大分類されていますが、結局のところはくっきりと区別しにくくなっているのは近年の香りの傾向かなと感じます。
スパイシーやウッディ、ハーバルという印象
大分類的にカテゴリー分けされるフルーティー、フラワリーの印象を根底に、そこに加わる紅茶の香りとして、他にはスパイシーな香りやウッディ、ハーバルといった印象を醸し出す茶葉もあります。
ジンジャーやシナモンのようなスパイシーな香りは結構色々な産地の紅茶に現れていますし、木の皮のような土のようなウッディーな重厚感のある香りだったり、対照的なミントやレモングラスのようなすっきりとしたハーブ香を醸すものもあります。
紅茶の香りに上記のような印象があることを知らない人からすると、いつもと違う変な香りがすると感じる方もいるかもしれませんが、茶葉の持つ自然な香りなんですね。
フルーツの香りにスパイシーな香りが載ることで甘い香りに厚みが出たり、フラワリーな香りにウッディーな香りが入り乱れてより青さが際立ったりして茶葉の香りに奥行きが出ているんです。
深みのある香りは往々にして印象の違う香りが複雑に重なってふくよかな香りを形成しているんですね。
まとめ
紅茶の飲み方も色々あると思いますが、香りにだけ集中して口に含んでみると鼻腔から抜ける複雑な香りに驚きが広がることでしょう。
産地でもいろいろな印象が出ているので、手に入れた紅茶は香りをまず十分に堪能してみてくださいね。
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