こんばんは。紅茶ホビットです。
台風がまた近づいてきていますね。
今回の台風、結構強力って天気予報で言ってますけど列島に上陸しちゃうんですかね。
このまま太平洋を東側へ抜けてくれればいいんですけどね。
自然環境に配慮した活動は世界的にも考慮されるべきものとしてSDGsの一環にもなっている昨今ですが、インドの茶園でもそれに通ずるべくした活動は以前から取り入れられています。
ダージリン茶園でも何年も前から切り替えられてきている「バイオダイナミック農法」という主流の農法があるので、今日はそれについてみていこうと思います。
まず、「バイオダイナミック農法」とは何ぞやという話ですが、人智学者のルドルフ・シュタイナーさんが提唱した有機農法・自然農法の一種なのですが、これが非常に神秘的な面も持ち合わせています。
この農法は土壌、植物、動物の相互作用に加え、宇宙の力、天体の作用を農作物の育成に活用する天体学・占星術的な要素も必要です。
太陰暦や占星術をもとにした農業歴を基準に種まきや収穫に飼料配合剤の撒く時期などが決まっています。
バイオダイナミック農法で使う飼料もすごい特殊な飼料を使っていて
- 冬の間土の中で雌牛の角に糞を詰めておいたものを、春になって雨水で希釈し散布することで植物の根が強くなる
- 水晶を砕いて雌牛の角に詰め6か月間土の中に埋めておいたものを希釈して、植物に撒くことで葉に光を集める
といったバイオダイナミック農法ならではの独自調合材を飼料として散布します。
これらの材料となる牛の角や水晶も宇宙の力が色濃く影響されていると考えられていて、動植物と宇宙エネルギーが植物の発育を促すと考えられているようです。
前述した通り、これらの飼料を独自の農業歴をもとに撒いていくのですが、月や天体の動きが植物に与える影響を重要視しているんです。太陰暦はもとより、黄道十二宮や惑星の位置まで考慮されています。
これがバイオダイナミック農法の基本的な考え方で、実際に多くの茶園でこの農法が取り入れられています。
ご覧の通り非常に手間のかかる農法なので生産量を上げるという点においては、全く真逆のほうほうであることは確かです。
反対に自然のエネルギーで植物をはぐくむことで品質と安全性を得るということにおいて非常に利点が高いといえます。
実際バイオダイナミック農法で育てられたお茶は生産量は非常に高価で、かつ品質も良質、味も香りも最高級のものが作られています。
品質と生産量、手間、価格などいろいろな面から考えてバランスを検討しながら、それぞれの茶園が取り入れていき、現在の茶園が形成されています。
今後もバイオダイナミック農法を取り入れるところもあるでしょうし、僕ら消費者の手元に届くときにそれが手に入れられるものなのか価格の面や生産量の面などの問題点もありそうです。
今後のお茶の生産にとって良い方向へ向かっていくことを切に願ってやまないですね。
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