【紅茶は国でデフォルトが違う】日本人の飲む紅茶はイギリスでは変

紅茶の文化

こんばんは。紅茶ほびっとです。

日中日が射している間は暖かくて過ごしやすいですね。

11月も半ばというのにこの暖かさは本当にありがたいです。

朝晩の寒さのギャップにちょっと身体がついてこないのが難点ですが。

さて、日本人の中には紅茶の本場、イギリスに行って紅茶を楽しみたいを思いを寄せる方は少なくないですね。

日本で飲んでいる紅茶がイギリスの紅茶そのまま文化移入しているかというと、そうではないというところが大きいのです。

実際イギリスに行って文化の違いにカルチャーショックを受けたという内容の記事が先日出ていました。

今日は日本とイギリスの紅茶の違いについておさらいしてみましょう。

飲み方のデフォルト

イギリスと日本では紅茶のデフォルトが違うので、まずそれを確認しましょう。

イギリスではTea with milkミルクティー一択といっていいでしょう。

日本ではストレートティーが標準で、ミルクティーかレモンティーを選んだり、色々アレンジした紅茶を作ったりした創作紅茶が選べます。

この違いは使っている茶葉と水の違いによって発展の仕方が変わっていったと推測されます。

まず、イギリスでは硬水が広い地域で水道から出てくるので、紅茶を淹れると水色は黒いのが基本です。

ミネラルが多い硬水はお茶の味も通常よりマイルドになるため、茶葉の種類もコク出るアッサムやルフナ、ケニアなどの日本人からしたら非常に渋みを感じる茶葉を好んで使います。

このような条件から紅茶は赤ではなく、まさに黒くなります。

そこに牛乳を注ぐことできれいなキャラメル色になり、さらにお砂糖を加えることでコクの深いミルクティーが出来上がります。

日本がロイヤルミルクティーといってコクのあるミルクティーと思っている飲み物も、イギリスで淹れるデフォルトの紅茶の方が一味も二味もコク深く濃厚なミルクティーに入るので、全然美味しさではかないません。

そもそもイギリスではミルクティーという概念はなく、ミルクティーと日本人が射しているものそのものがBlack teaの概念なんです。

Without milkはイギリスでは紅茶ではないんですね。

淹れ方の根本は伝わっていないのが日本の紅茶

日本の紅茶文化はイギリスの紅茶文化の上っ面だけが伝わってしまった結果、中途半端な見栄を張るための日本独自の紅茶文化が形成されていると僕は考えています。

上記の様に、イギリスの紅茶を淹れる条件や、紅茶文化が発展していった歴史を伝えていれば、今の日本の紅茶文化の様に中途半端に派手なアフタヌーンティーが人気な状況にはなっていなかったはずです。

庶民には庶民の紅茶の楽しみ方があるのに、それが根付かなかったのは、日本のビジネス紅茶の導入の仕方のせいだと考えます。

紅茶自体を根付かせるのであれば、紅茶の本質は渋く濃くして牛乳砂糖を入れるという原則から入るのが大筋であったと考えられます。

しかし日本の場合はどちらかというとポットやカップを用意するという、ビジュアルから入ってしまったところがこじれてしまった原因かと考えられます。

日本独自の紅茶文化が発展してしまっているので、もうこの修正は聞かないのだろうなとかんじています。

まとめ

日本の紅茶文化は世界の紅茶文化からしても特異な文化に発展しているのは間違いないのかなと感じます。

ただ、日本は日本で軟水の手に入る貴重な環境ですから、茶葉の本質的な味わいを引き出してストレートティーを美味しく飲めることを強みにしていけばいいのかと考えます。

お茶の味自体を堪能できる点でいえば、世界でも特異な環境に感謝ですね。

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