こんばんは。紅茶ホビットです。
夏ですね。
もう6月も下旬なので自然なことといえば自然なんですが、梅雨っぽさがなくなってきましたね。
雨の予報がほとんどなくなって気温が30℃あたりまで上がってきてるのが、夏っぽさを感じるようになりました。
これからより夏らしくなっていくんでしょうね。
さて、皆さん紅茶を買いに行くときに紅茶をくださいと言ってダージリンだったり、アッサムだったり、1種類ずつだけだと認識していますか。
現在の紅茶業界は恐ろしいほど茶葉の種類が細分化されています。
ダージリンをくださいではどんなダージリンがお好みですかと質問攻めになってしまいます。
今日は紅茶の種類の細かさについて考察してみようと思います。
農園ごとの細分化
近年の紅茶専門店様ではシングルオリジンティーが定着してきているので、ダージリンにしろ、アッサムにしろ、その産地の名前を言ってはいこれですと渡してもらえることの方が難しいです。
ダージリンのキャッスルトンのDJ-1はどんな味わいでとか、アッサムのナホルハビはどんな感じでとか、ニルギリのサットンはこんなんでとか、茶園の特徴があるからこんな味なんですといわれても、買う側としては混乱しますよね。
なんでこんなことに名たのだろうと推測すると、以前の紅茶は各専門店様が味わいのブレのない、いつもこの味が確定されているというのが売りだったわけです。
ブレがないようにするために、各専門店様は専属の茶葉のブレンダーを配属し、その年その年で買い付ける茶葉の微妙な味の誤差をなくすよう、その年に取れた茶葉でいつもの味をブレンドするという大変労力のいる作業をしているわけです。
しかしながら、ある時どこぞの人がブレンドしてない茶葉でも美味しいじゃんと感じた人がいるんでしょう。
しかもブレンドしないからそれぞれの味の違いが楽しめると発想したんでしょうね。
摘み取ってロット番号のついたままの茶葉をその味わいを楽しんでというように販売したことが、一部の消費者に浸透し始めたのがシングルオリジンティーの始まりだったんでしょう。
年ごとに同じ味が味わえることはない
ブレンドをしないことで、その年のその摘み取りのロットはその量しか味わえない貴重なものへと変貌しました。
翌年はまた違う味わいに仕上がり、年々似通ってるかもしれないけれど同じ味わいのものを飲むことはほぼできない状況ですね。
茶葉のバリエーションとその希少性が高くなったが故、販売する方としてはブレンドする手間は省ける、商品価値が高くなる、ということを考えると産地の名前のブレンドティーを作るよりも、それぞれロット番号が付いたままのバリエーション豊かなこう茶を販売するようになったのではないでしょうか。
要は毎年何百種類もの新商品が出ているようなものですからね。
毎年毎年、その年の良さを言葉巧みに表現される販売される方の語彙には、感嘆すべきところがあります。
事実、消費者の我々としてはその毎年の一期一会に喜びを感じるわけですからね。
まとめ
紅茶を飲み始めたいという方には至極茶葉選びが困難になっている状況ですが、初めてを乗り越えていろいろ試した過程を超えると、それぞれの茶葉の良さを感じることができるようになります。
細分化された一つ一つの茶葉にはそれぞれの個性があり、違いを楽しめるこそ飽きの来ない紅茶の世界が広がっています。
個人的にはどれでもいいから買ってみて美味しいと感じることができたらどんどん違う種類を飲んでみるのがいいのではないかと考えます。
それが紅茶にはまるということです。
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