こんばんは。紅茶ホビットです。
今週末は皆さんどこかへお出かけの方が多かったようですね。
天気も全然雨が降らず、もう梅雨明けてますよねって天気ですよ。
週明けから気温もまた高くなりそうで、夏本番はこれからなのかなという雰囲気ですね。
さて、紅茶を飲む方でどんな紅茶が好きかということを聞いてみると、渋みの少ない飲みやすい紅茶というのは、断トツで出てくる答えの一つです。
渋いのは苦手というのは日本人あるあるの紅茶の好みだと考えています。
紅茶の本質を考えると非常に矛盾した好みなんですが、消費者の需要が高い分供給側もいかに渋みを少なくするかに苦心する状況が生み出されています。
今日は紅茶の本質渋みについて考察してみようと思います。
紅茶は本来渋いもの
紅茶の前提は渋いものというのがどこかに行ってしまっているのが、現状の紅茶の認識状況だと考えています。
渋いのが苦手という需要が先走りしていて、供給側の渋みの少ない商品をつくったり、渋みの出にくくするような淹れ方だったりを考案していったり、茶葉の本質を無視するような流れがすごく強いなと感じます。
紅茶の主成分がタンニンやカフェインなどの渋みや苦みを感じる成分である以上、渋くて苦い飲み物という根底は自然なことです。
ミルクティーがデフォルト
日本の紅茶文化はブリティッシュスタイルをそのまま輸入した、ゴールデンルールを根底に紅茶の淹れ方が広まっています。
なのでストレートティーで飲んでいること自体が間違いなのは、以前の記事に取り上げました。
ブリティッシュスタイルのゴールデンルールは、最後に牛乳と砂糖を入れることを前提に、美味しくはいる紅茶の淹れ方が確立されたものです。
当然のごとく、紅茶はミルクティーで飲むのが自然な飲み方なのであって、ストレートティーで飲んで苦い、渋い、と感想が出るのは極めて当然の結果です。
再度述べると、紅茶が渋い、苦いのは自然なことであって、飲み方の方が違っているということに視点を置くと溜飲が下るでしょう。
文化で違う味わい方
ここで注目したいのが日本の紅茶文化がイギリスからではなく、中国から来ていたら話がガラッと変わります。
もし、紅茶も中国から伝わったとしたら、渋みが少ないストレートで飲むに適した茶葉が広まっていたと考えられます。
中国の紅茶品種は独特の甘さがあって、非常に渋みが少ないのが特徴です。
ただ、中国の主流は緑茶と青茶なので、紅茶の生産量は少なく非常に高価なのが特徴です。
日本の水なら中国紅茶の方が適しているのは間違いないです。
極上の甘さと華やかな香りはとても素晴らしいのですが、正直日本人の慣れ親しんだ紅茶の味ではないのが特徴でもあります。
渋みは少ないですが、個性的な味わいと香りゆえ、こちらはこちらでなんか違うといわれかねない気はします。
まとめ
紅茶は好きな方にはたまらないものですが、日本人自体が紅茶やワインの渋みに強い舌ではないことを考えると、無理に紅茶を飲まなくてもいいのではないかと考えています。
本来渋い、苦いものなのに、そうでないものを求めるところは不思議な感覚ですね。
見方を変えて、そのものの一番光るものを見れるように心がけるといいですね。
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