こんばんは。紅茶ホビットです。
夏が帰ってきましたね。
日中の日差しの強さにびっくりです。
秋の気配は色々出ているのに全然秋の感じがしないのは何でしょうね。
さて、皆さん旬のお茶はアッサム、セイロンウヴァが専門店様で見かける時期ですが、もう手に入れましたか。
旬の時期のお茶は買ってすぐ摘みたて感を味わうのが楽しみですよね。
しかし、それはポテンシャルが最大というわけではないこともあります。
今日は旬のお茶の飲み頃について考察してみようと思います。
フレッシュ感と潜在的な美味しさ
旬のお茶の魅力の一つは摘み取られた茶葉をいち早く飲むことで、その茶葉のフレッシュさを味わうことができます。
乾燥しているものなのでフレッシュという表現が適切か考えさせられますが、生き生きとした印象を感じることができます。
ここでこのフレッシュ感と茶葉の持っている潜在的な個性が、必ずしも相性がいいというわけではないということです。
たとえば、ダージリンの春摘は製造工程上酵素活性を弱い状態にすることで、紅茶の中でも緑茶のような苦味と渋み、青さの爽やかな仕上がりにするものが現代の主流の方法です。
この仕上がりで摘みた手のフレッシュな印象が加わると、得も言われぬ美味しさを実感することができます。
また、逆に夏摘みのダージリンはしっかり酵素活性されることで、旨味と甘味と芳醇な香りを引き出す工程を取っている分味わいに重厚感を持たせるよう作られています。
摘み取られ製茶されたばかりのお茶はフレッシュかもしれませんが、それが夏摘みらしい芳醇さや重厚感を軽くする印象を受けてしまいます。
日本に入ってきたばかりの紅茶はその茶葉の持っている性質を把握したうえで、時期を見ることも必要です。
夏摘みダージリンは今が飲み頃
今現状飲み頃の旬のお茶はというと、以上の事からアッサムやセイロンウヴァではないことが分かっていただけましたでしょか。
そうすると今まさに飲み頃を迎えているのが夏摘み乃ダージリンです。
摘み取り時期が5~6月の夏摘みはちょうど日本に来てから2~3か月たっています。
フレッシュ感が落ち着いて、夏摘みの持つ本来の芳醇さや深いコクがじわじわとにじみ出てきています。
先ほども述べたように、夏摘みの特徴はその芳醇さと重厚感のある飲み心地なので、茶葉がフレッシュだとその印象を相殺してしまいます。
みずみずしさという摘みたて感が落ち着くことで、しっかりとしたコクを感じられるようになります。
もしこれから自宅用の茶葉を購入しようと考えているようなら、夏摘みのダージリンが飲み頃ですよ。
まとめ
旬のお茶は、一概に出たばかりが一番美味しいというわけではありません。
茶葉の性質を理解すると今が飲み頃なのかそうでないのかを考えるようになります。
季節に合った飲み方もありますが、茶葉の性格も見て飲み頃かどうかも考慮してみてくださいね。
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