【成分の凝縮液?】紅茶をエスプレッソマシンで抽出

紅茶の文化

こんばんは。紅茶ホビットです。

天気もグズグズし始めて風が強いですね。

6月も終わろうというときにこの季節ならではの気候なので致し方ないところではあります。

これが過ぎるとカンカン照りの夏の暑さが来るのかと思えば、まだ全然耐えられますね。

さて、紅茶の飲み方はいろいろと新しい飲み方も試行錯誤されていますが、大概コーヒーの淹れ方を参考に新しい飲み方を考案されているのかなと考えられます。

中でも商品としてそのままコーヒーの淹れ方を取り入れた、ティープレッソなる紅茶をエスプレッソマシンで抽出する方法を取ったお店様がいます。

今日は紅茶のエスプレッソについて考察してみようと思います。

成分の凝縮

エスプレッソマシンはコーヒーの粉を密に押し固めて、そこに高圧力で熱湯を押し出すことでコーヒーの成分を抽出します。

圧力が高くなる分中の成分が凝縮されて瞬間的に出てくる原理です。

それを紅茶で同じように抽出するわけです。

基本的な紅茶の淹れ方の場合、熱湯に5分前後浸すことで中の渋み成分から抽出され、徐々に旨味と甘味が引き出されることで味わいのバラスンを整え美味しい紅茶に仕上げていきます。

本来の淹れ方がそうなので、エスプレッソマシンを使う時点で同じような味わいの紅茶が飲めるということはなくなります。

まずエスプレッソのフィルターに詰められるよう茶葉はパウダー状のきめ細かなタイプしか使用できないでしょう。

それを高圧の熱湯で一気に抽出するわけなので、渋い液体が出来上がるイメージですね。

リーフで飲むような渋みと旨味と甘味のバランスの取れた立体的な味わいはエスプレッソで抽出した紅茶では期待できない、全く別物の紅茶と思った方がいいでしょう。

紅茶だけど紅茶として飲みにくい

エスプレッソで抽出したとしても紅茶を抽出したのでそれは紅茶なのでしょう。

しかしながらそれはもはや我々が紅茶と認識している飲み物とはまた別物と考えるほうがよいでしょう。

前述した通り、パウダー状の茶葉に高圧力の熱湯を通すので、一瞬で茶葉の成分を抽出するわけなので、苦くて渋いまさに黒いお茶が出来上がります。

コーヒーであればこの濃縮液をお湯で薄めてアメリカーノとして飲むのでしょうが、エスプレッソ紅茶をお湯で調整しても渋みの際立ち過ぎた紅茶にしかならないでしょう。

カフェラテもしくはカプチーノに倣って牛乳を注いでミルクティーにするのが最善策のように考えられます。

クオリティーの高い繊細で香り豊かな茶葉は、熱湯で茶葉の状態に合わせてゆっくり時間をかけて抽出することで、得も言われぬ味わいと芳香を楽しみことができます。

エスプレッソ紅茶は紅茶だけど紅茶じゃないくらいのイメージの方が受け入れやすいかもしれませんね。

まとめ

目的が渋く濃く苦くであるのならティープレッソは非常にそれを体現できる素晴らしい方法です。

僕が思うに、日本人の舌でそんな濃い紅茶に耐えられて、需要があるとは考えにくいのですが、それはやはりティーラテとして人気があるんでしょうかね。

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