【幻の紅茶と呼ばれたマレーシアの紅茶】イギリスの植民地として発展し、避暑地として発展した紅茶の楽園

産地の特色

こんばんは。紅茶ホビットです。

今日からまた緊急事態宣言が発令されましたね。

もはや何が緊急事態なのか分からない状況での発令に待ちゆく人は「緊急事態宣言?なにそれ?」といわんばかりに何事もないかのように闊歩しているわけです。

政府の協力要請に誰も協力したいと思えなくなってる結果ですね。

かくいう僕も自分のことで精いっぱいです。

日本ではなじみのない紅茶の産地だと思うのですが、東南アジアのマレーシアでも紅茶が作られてるのはご存知でしょうか。

ここでもまたオランダ、イギリスに登場いただくのですが、アジアとの貿易拠点としてマレーシアがとても利便性が高いことで、ここを植民地としていたんですね。

のちのちマレー半島全体をイギリスが領土となりオランダはインドネシアの方へと追いやられてしまいます。

マレーシアがイギリスから独立するま英国領土としてマラヤという植民地だった時代、イギリス人たちは貴重な森林資源や鉱物、香料といったものを得ていたんですね。

ちょっと余談ですが、第2次世界大戦時マレーシアは日本が攻め入ったことで、一時日本の占領下になっていたこともあるんです。

敗戦後、いったんイギリス領土に戻るんですけどね。

話はもどって、イギリス人たちにとってはこのマレーシアの熱帯の気候は耐え難いものがあったんです。

そりゃ、イギリス人はもっと寒い所に住んでるので当然といえば当然なんですが、彼らは避暑地を求めた結果、マレーシアでも高地にちょうどいい場所を見つけ、そこをキャメロンハイランドと名付け開発していくことにしたんですね。

その過程で茶樹も植えることで紅茶栽培の開発が進んでいったんです。

これがマレーシアで紅茶の産業が始まるきっかけだったんです。

キャメロンハイランドではイギリス人が創業のBOH TEAが国内の最大大手として紅茶産業をけん引しています。

BOH TEAは幻のアジアンティーと呼ばれる希少価値の高いお茶で、豪華列車のイースタン・オリエント急行に採用されたり、イギリス女王エリザベス2世には「紅茶アートの傑作」とまで言われているんですね。

キャメロンハイランド以外では、ボルネオ島にあるマレーシアの世界自然遺産に登録されたキナバル山を望む丘陵地にあるサバガーデンに茶園があります。

僕もマレーシアのことを調べてこの茶園は初めて知ったんですが、歴史的なことはちょっと探せなかったです。

どちらの産地も現在ではマレーシアの有名な観光都市として茶園見学やツアーによっては茶摘み体験ができるような素晴らしい施設になっています。

イギリス人の避暑地だったということもあり、アフタヌーンティーサービスも行っているようです。

庶民の味としては「テ・タレ」または「テータリック」といわれるマレーシアンミルクティーが一般的です。

以前セイロンのキリテーを記事としてアップしましたが、ベースの作り方は同じです。

テ・タレの方がより材料がシンプルで、紅茶とコンデンスミルクの2種類で2つの大きなマグを使って互いを移し替えて作ります。

テ・タレはマレー語で「紅茶を・引く」という意味です。

なのでマグで移し替えるというよりは、紅茶を引きのばすようなイメージですかね。

キリテーより泡立てをしっかりさせるようでバブルティーとも呼ばれているようです。

街中でのパフォーマンスも豊かで、コンテストすらあるようです。

味はやはり甘めが基本で、甘いお茶を飲む国の習慣としてやはりエネルギー補給ということは外せないようですね。

日本でも探せば見つかるマレーシアの紅茶ですが是非皆さんイギリス人になったつもりで、アフタヌーンティーのお茶の種類に加えてみるのもいかがでしょうか。

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