こんばんは。紅茶ホビットです。
昨夜は雨が降って肌寒いくらいだったですが、晴れて一気に気温が上がって夏日になりましたね。
週末に雨予報ですが、もうほとんど梅雨明けてませんかね。
夏到来ですよ。
さて、緑茶の研究結果で、グラスの厚みが味に影響を与えるということを中央大、北海道大、東大乃共同研究チームが発表したようです。
茶器がお茶の味に影響するというのは何となく言われていたことですが、実際に研究結果として一つの答えを出したことになりますね。
今日は器のもたらすお茶の味について考察してみようと思います。
飲み口の与える影響
今回の研究内容は、唇から伝わる味の影響がどう変わるのかを調べています。
実験内容はグラスの厚み1,2㎜と2,8㎜の2種類の暑さの違うグラスを用意し、常温の緑茶を準備しています。
それを、目隠しした被験者にそれぞれのグラスの緑茶を飲んでもらい、甘味や苦み、酸味、まろやかさ、コク、清涼感、おいしさといった点を評価してもらうという実験をしました。
結果的には甘味は厚みのあるグラスの方が薄いグラスより感じ、にがみは逆の方が感じるということです。
グラスの厚みだけではなくグラスの重さも味覚に影響することが結果として出ているようです。
グラスの厚みが薄い方が感じやすい味覚には甘さ、まろやかさ、爽やかさが感じやすくなり、厚い方が感じやすい味覚では苦み、酸味、コクを感じやすくなったようです。
適正な器は結局何㎜?
この研究結果では2種類の厚みのグラスを使いどちらにどれだけ味覚の変化があるかという結果だったので、具体的な厚さ何㎜がお茶を飲むのに適正ですということは出ていないです。
この結果から言えることは、近年のお茶消費者の味覚傾向として渋いのは好まない方が多いので、そのような方には厚みのある器で、甘味とまろやかさを感じやすくして、飲んでいただくのがいいのかなと考えます。
対照的にしっかりとした飲み心地とボディーのある味わいを感じたいのであれば、薄い器を使っていただくとより飲みごたえのあるお茶が味わえるのでしょう。
個人的に聞かされていたのは、素地の薄い器の方が美味しく感じるということでしたが、味覚の種類で違うという発見が今回できました。
まとめ
ガラスや磁器などの素材に、厚みを考慮してお茶を飲むと、より自分の好みの味を複雑に表現できそうですね。
厚み一つとっても味わいが変わって感じるのは非常に興味深いですね。
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