【価格に差ができる理由】生産地ごとに違う環境が価格に影響

紅茶の知識

こんばんは。紅茶ホビットです。

秋の気配はそこかしこに出てきているのに、夏の気温が席巻してますね。

湿度の高さが梅雨時期を思わせる気候です。

9月いっぱいこのままの暑さが続くようですね。

さて、紅茶の値段も他の商品と同じくインフレで値上がりしましたよね。

値上がりも相当ですが、紅茶の値段もピンキリで何故同じ紅茶でこれだけ金額に差が出るのでしょうか。

今日は値段の差について考察してみようと思います。

産地ごとの生育環境

皆さん紅茶の産地って茶畑がどのくらい整っていると思いますか。

日本の茶畑は畝がそろってて、人や機械が畝の間を通れるようにきれいに整備されているのを見たことがあるかと思います。

あくまでもそれは日本の事であって、世界の茶畑が同じではないんです。

そこらへんに植えてある植物と同じように、畝がそろって茶ノ木が生えているわけではないんです。

高さがそろっているわけではないので、機械を通せば一定の茶葉が刈り取れるということではないんですね。

芽吹いた新芽を手摘みで人海戦術を使って摘み取っていくので非常に手間のかかる作業なんです。

茶の木が植えられているところも、標高が2000mにもなるところもあります。

富士山が3772mでしたでしょうか、それの約半分以上の標高で茶樹が栽培されているので、我々が想像しているより環境は不便なところです。

人が舗装もされていない山道を登って一日中手作業で茶摘みをして、何十㎏もある茶葉を背負って持ち帰ったとしても、たった数㎏の製茶しかできないんです。

それだけ手間と労力のかかるものが紅茶なので、それだけ高価なんですね。

大量生産できる国

上記のような環境は特にダージリンがそれにあたる環境で値段も非常に高価です。

対照的に価格の非常に手ごろな茶葉といえば、ケニアやアッサムです。

土地が広く、通年通して一定のクオリティーの茶葉が取れ続ける産地で、標高が高いわけでもなく、険しい山道があるでもなく、ある程度機械が導入できている場所で、大量生産が可能です。

特に紅茶産地の生産量としてはケニアはどんどん増えています。

紅茶消費国の需要はいかに濃く早く出ることが一番重要なので、ケニアで生産される茶葉はそれに合致し、供給量をどんどん増加しているという結果です。

もともとミルクティーが紅茶の飲み方の主流であるヨーロッパでは、ストレートティーの薫り高く水色の明るいものよりは、色も味も可能な限りコク、牛乳との相性の良さが肝です。

そういった意味では、ケニアやアッサムの量が取れる国というのは需要を大きく満たした成長幅のある国とも言えます。

品質の良さはある一定のレベルを保てれば、それを維持するだけの生産量の増加ができるほうがいいんですね。

需要が高く生産量が増えればそれだけ値段も抑えることができます。

価格の幅はこうやってできていくんですね。

まとめ

高いもののクオリティーはとんでもないレベルでものすごく美味しいです。

しかしながら世界中がそのレベルのクオリティーの茶葉が必要というわけではないんですね。

むしろ大量に消費する国ではそんなに高価な茶葉よりも低コストでじゃぶじゃぶ飲める茶葉の方が必要とされているわけです。

値段の高さではなく自分がどんな飲み方をするかで茶葉を選ぶのも一つの基準ですね。

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