こんばんは。紅茶ホビットです。
電車のラッシュが通常運行ですね。
密っていうより密着です。
新規感染者も何もしなくても減っていっているので、そろそろまた何か緩和される事項が発表されるんでしょうかね。
正直言ってしまうと以前の日常に戻るのは結構つらいですね。
さて、皆さんミルクティー飲みますか。
ミルクティーと一概に言っても使う茶葉や牛乳の濃さでその幅は大きく味わいに変化をもたらします。
今日はミルクティーを作るときのいろいろなヴァリエーションについて考察してみようと思います。
イメージのミルクティーは濃厚
日本が作り出した世界でも日本にしか存在しなロイヤルミルクティーを代表する濃厚ミルクティーですが、そもそもなぜミルクティーは濃厚なのでしょう。
それはイギリスの使っている茶葉と水と牛乳のせいです。
イギリスは硬水と軟水と地域によって軟度が変わるので、イギリスは硬水だからお茶が濃く出るんだと端的言うのは軽率です。
軟水地域は軟水のために濃く出るブレンドをするので、まさにミルクティーを飲むための水や茶葉というのがその地域ごとに合わせて存在するんです。
そして最も重要なのが使われている牛乳ですが、低温殺菌牛乳がいいと日本で言われていますが、根本の違いは日本とイギリスの乳牛が違うことです。
日本では一般的に流通している牛乳はホルスタインという種類ですが、イギリスではジャージーという品種です。
何が違うかというとジャージー牛は乳質自体が濃厚で、乳脂肪分やたんぱく質が豊富なんです。その分とれる量はあまり多くはありません。
対してホルスタイン牛は大量生産乳なので牛乳に含まれる栄養分や旨味が雲泥の差なんです。
本当に美味しいミルクティーを作るのであれば問題にするのは低温殺菌かどうかよりも、牛種で牛乳を選んでみると違いがよりはっきりと分かります。
イギリスの自然に濃厚になるミルクティーがそもそものイメージということは共通認識にできたでしょうか。
ヴァリエーションとしてとらえるミルクティー
こんミルクティーが濃いというイメージをもとにミルクティーにする茶葉は、アッサムがいいというのも安直すぎて面白みに欠けます。というよりアッサムでは上等なミルクティーに仕上がります。
そもそもイギリスに倣うのであれば、もっと安く手に入るケニアなどの南アフリカ中心としたCTCが、鬼のように黒く濃く出る茶液を作ることができるのでよりイメージ通りになるはずです。
この茶葉でなければみるくてぃーではないという定義は存在しないので、色々な茶葉で好きなようにミルクティーを作ってもいいんです。
セイロンではウヴァそもそもストレートティーのために作られている茶葉ですが、日本ではそんなの気にも留めずガシガシミルクティーにして飲みます。
ニルギリもレモンティーと相性がいいといわれていますが、ショウガのようなエネルギッシュな風味の持つニルギリもあるので層った類のものはむしろミルクティーにすると美味しいです。
日本独特のバイアスなのかは分かりませんが、この茶葉はこの飲み方というレッテルを張るのが紅茶業界は好きだなと常々思うのですが、先にも述べたとおり、自分の淹れたミルクティーという自分ジャンルを持ってもいいのかなと感じます。
一例を出すと、元祖紅茶王子たる熊崎俊太郎さんの著書にもボイルドで淹れるミルクティーの茶葉としてダージリンやウヴァ、ジャスミン茶をお勧めしているので、紅茶業界の先人の一人がおっしゃっているので是非とも色々試してみてください。
まとめ
これからの季節はアイスミルクティーにして飲むのも美味しですから、濃厚ではなくむしろさっぱりとしたミルクティーにするための工夫を凝らしてみるのも面白そうです。
僕だったらダージリンやディンブラなんかでさっぱりミルクティーを作りますかね。
皆さんもこんなのおかしいかななんて思わず、まずはやってみて試行錯誤してみませんか。
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