【インド人も紅茶を飲むようになった】フルリーフで飲めるということが紅茶をのめるということ

紅茶の文化

こんばんは。紅茶ホビットです。

連休最終日でしたが皆さんはどこか出かけましたか。

羽田や高速道路では結構な混雑だったようですね。

秋の気候にもようやくなってきて楽しい行楽ができそうです。

ネットのコラムを読んでいて、「インド人も紅茶を飲むようになった」という記事があってなんのことだろう、インドでもチャイ飲んでるじゃんという風に思っていたんですね。

ただこのコラムによると、「ストレート」で飲むようになったという記述をしてるんです。

この違いは何を意味しているのか今日は見ていこうと思います。

インドは世界でも生産量1位の紅茶国家ですが、もともとはイギリスの植民地でイギリス人が中国から紅茶を輸入しなくて済むように、紅茶生産地としての産業を確立したのが原点なのは、以前の記事でもアップしました。

そういった意味で、紅茶は自国のための産業ではなくイギリスのための産業という点が根源にあるんですよね。

なので仕上がった紅茶はイギリスに行くのが基本でふるいにかけられたダストの細かくなった茶葉だけが自国に残るということをこのコラムでは言っています。

なので必然的に味の濃い紅茶がはいることになり、労働者としてのインド人たちにとってお砂糖の栄養源を加え、牛乳で煮込んだチャイが必然的に日常の飲料になったということです。

ところが、近年のインドの庶民の生活も所得が向上し、自分たちでフルリーフの紅茶を購入することができる人たちが増えてきた、そして輸出していた紅茶をストレートで飲めるようになったということなんです。

このストレートで飲むという背景にあるのは、所得が向上することで人々の健康志向に意識が向くことになったというんです。

紅茶の健康効果は世界中で注目を浴びているので、生産国のであるインドも紅茶を購入するほど所得があがれば、自分の健康管理にも気を使うようになるのは必然でしょう。

このフルリーフでストレートの紅茶を飲むっていうことは、インド人にとってステータスの一つであるということですよね。

自分たちは紅茶を生産する労働者の立場だったのが、支配階級であったイギリス人たちと同じ消費する立場に立てるというのは、大きな意味を持っていると感じます。

日本人である僕は紅茶の茶葉のサイズで貧富の差を感じることはないですが、紅茶産業の歴史を見ていくと、どんな種類、飲み方の紅茶を飲むかでどの階級のひとなのがが見て取れるのが事実です。

人が口にできるものって貧富の差が如実に表れることを改めて実感します。

個人的には自分の労働の対価を紅茶と茶器に全振りしてしまっているので衣食住のバランス取れてないですけど、所得が安定してあるということはQOLが向上するので精神的にも社会的にも経済的にもうまく回っていきますよね。

ちょっとずつでも雇用が安定し所得をしっかり得られる社会が形成され、こうやって紅茶を飲める人たちが増えていくのは望ましいことですね。

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